DeskMeet X300にESXi 8.0 U2を入れてみた

こんばんは。

 

突然ESXi用の新しいPCが欲しくなったので作りました。

色々調べた結果将来的な拡張性などを考慮してベアボーンPCにしてはそこそこ大きめのDeskMeet X300にしました。以下は買ったものの一覧になります。

 

ベアボーンPCマザボ内蔵) - DeskMeet X300

CPU - Ryzen 5 5600G

メモリ - skhynix 8gb 1rx8 pc4-3200aa-ua2-11 ×2, CORSAIR DDR4-3200MHz×2

SSD - Crucial MX500 1TB

LANアダプター - LUA-U3-AGTE-BK

そのほか:キーボード、LANケーブル、CPUグリスなど

 

メモリは元々別のPCで使っていたものを転用しました。

SSDは安すぎるものだとESXiに認識されない可能性があるため、ある程度ちゃんとしたメーカーの製品を選びました。

本当はPCIeのNICを買うべきだったのですが、数千円をケチってLANアダプターにしました。あとから後悔しました。

買うとしたらI210-T1だったと思います(8000円くらいです)

 

とりあえず組み立てます。

純正CPUクーラーを使うとスペースがかなりぎちぎちになりますが仕様なので気にしないでいいようです。

 

完成後はESXiをインストールするために別PCでESXiのカスタムisoを作ります。

カスタムisoの作り方に関しては他のブログが詳しいと思うので、私がひっかかったポイントだけ紹介しておきます。

 

・PC起動後一番最初に表示される画面はYを押せばOK

Nにすると再起動するたびに聞かれます。

 

・必要なのは

①ESXiのoffline bundle(vmware customer connectにログインしてAll Productsから探す)

②ESXi-Customizer-PS - 

Release ESXi-Customizer-PS v2.9.0 · VFrontDe-Org/ESXi-Customizer-PS · GitHub

③USB NIC用ドライバ -

USB Network Native Driver for ESXi | VMware Flings

②と③はそれぞれ解凍しておく必要があります。

 

Python 3.12で失敗したため、3.7.9をインストールしてPathに設定

 

・PowerCLIのSet-ExecutionPolicyを設定すること

 

Pythonの必要なドライバはpip install six pyopenssl psutil lxmlでインストール

 

・最後のExporting the Imageprofile toの部分で

An unexpected error occured:

Can not instantiate 'certified' policy: VibSign module missing

というエラーが出てisoファイルのエクスポートに失敗する問題が発生しました。

色々検索した結果、ESXi-Customizer-PS.ps1内のエクスポートする際のオプションに-NoSignatureCheckを追加したら無事に書き出しが完了しました。

# Build the export command:
$cmd = "Export-EsxImageprofile -Imageprofile " + "`'" + $MyProfile.Name + "`'" + " -NoSignatureCheck"

意外と手間取ったのでこれだったら前述のESXi対応NICを買っておけばよかったです。

 

Rufusをインストールして実行しインストールメディアを作成

この画面が出てきた時は普通にOKを押しました。

 

・ダウンロードが83%で失敗するという前情報がありましたが、ESXi 8.0 U2の場合は73%で止まりました。

エンターキーを何回か押すと元のインストール開始画面に戻るのでその段階で再起動をかければESXiのインストールがなぜか終わっています。

この状態だとネットワーク設定がうまくできていないので、F2でコンソールにログインしネットワーク設定をリセットすればいいのですが、私の場合はリセットしても正常に設定できなかったのでもう一度再起動したらちゃんとNICIPアドレスを設定できるようになりました。

 

・USB NICはESXiホストを再起動させるたびに接続が切れてしまいます(NICが選択されない状態になるので/etc/rc.local/local.shの設定を書き換えておくこと)

esxcfg-vswitch -L vusb0 vSwitch0
esxcfg-vswitch -M vusb0 -p "Management Network" vSwitch0

exit 0

 

色々ありましたがとりあえず無事に動作するようになって良かったです。

今後はこのPCでAria Operationsなどを動かしていく予定なので参考になりそうな記事ができたら投稿します。

 

 

参考にしたサイト

Vmware ESXiを使って自宅Serverを立ててみた(ESXiインストール)

HP ProDesk 400 G3 DM + USB LAN アダプタ(AX88179チップ) に VMware ESXi 7.0 インストール - Qiita

ESXiのインストーラにドライバを組み込む – guro_chanの手帳

【2023年8月版】VMWare ESXi 7.0/8.0 のインストール【Realtek No Network Adapters版】 - Qiita

Export-EsxImageProfile fails with error "VibSign m... - VMware Technology Network VMTN

Realtek NICドライバを組み込んだESXi 6.7のカスタムISOを作成 | PC好きの備忘録

Microsoft Remote Desktopを使ってmacからworkstation pro上のwindows serverに接続する

タイトル通りMicrosoft Remote Desktopを使ってmacからworkstation pro上のwindows serverに接続してみました。

 

workstation proで動作しているWindows serverはVMnet0のブリッジ接続をしており、IPアドレスDNSサーバーを自動取得しています。

 

まず、私のラボはポートマッピングが必要な環境なので、remote desktopで接続するホスト名は

ホストのIP:変換前のポート番号

に設定します。

 

また、windows serverでリモートデスクトップの許可が必要です。

コントロールパネル>システムとセキュリティ>リモートアクセスの許可から許可します。

 

もし、windows serverでパスワードを設定していない場合は、

コントロールパネル>システムとセキュリティ>管理ツール>ローカルセキュリティポリシー>ローカルポリシー>セキュリティオプション>アカウント:ローカルアカウントの空のパスワードの使用を・・・>無効

を追加で設定する必要があります。

 

あとはセキュリティの問題ですね。

今のままだとあらゆる端末からアクセスできてしまうのでアクセスできるIPアドレスを指定します。

セキュリティが強化されたWindows DefenderファイアウォールIPアドレスを指定するだけです。

 

あとは接続する際にユーザー名+パスワード(設定している場合)を入力して完了です。

workstation pro 17で外部からssh接続する

家のラボをworkstation pro上に構築しているのですが、ほかの端末や出先からもssh接続したいと考えて環境を作ってみました。

早く構築したかったため外部端末→ルーター→ESXiホストという経路にしてあります。

 

workstationの設定

まず、workstation上のSSH接続したいESXiホストにネットワークアダプタ VMnet0を設定します。

VMnet0=ブリッジ接続です。

次に、ESXiホストの設定を行います。

vyosなどのルーターを使わない限りは自動DNSDHCPを利用すればよいと思います。

 

ESXiホストの設定

ssh接続できるIPアドレスを制限するために、ネットワーク>ファイアウォールルールからSSHサーバの設定の編集を行い、接続を許可するIPアドレスを記載します。

 

ルーターの設定

自分は固定IPは契約していないのですが、ルーターはそんなに頻繁に再起動するものではないのでこのまま使います。

ルーターごとに設定方法は違うと思いますが、IPv6プラスとAterm WX5400HPだとポートマッピング設定(v6プラス)で新しくエントリーを作成する必要があります。

v6プラスの仕様でwell knownポートは基本的に使えないので、ポートマッピングを使い、別のポートの通信をwell knownポートの通信へ変換します。

 

設定項目は以下の5つです。

優先度:高いほど設定が優先されます

LAN側ホスト:実際に接続するホスト、今回はESXiホストのIPアドレスを指定

プロトコルTCP or UDPのどちらかを選択

変換対象ポート:ルーター側で使えるポートを1つ指定します。

宛先ポート:22

 

これらの設定を行ったうえで変換対象ポートの番号とユーザー名を指定してSSH接続すれば繋がります。

もしかしたらPC側のファイアウォール設定で接続できない場合があるので、その時は設定をうまくいじってみてください。

NSX-Tの自宅ラボで気を付けること

どうも。

最近自宅のPCにworkstation proをインストールして、そのうえでvCenterやNSX-Tなどを製品を試してます。

 

workstation pro上でNSX-Tを利用する際の注意点について、いくつかまとめておきます。

 

1)Workstation proではネットワークアダプタとして設定できるのはホストオンリーネットワーク、ブリッジネットワーク、NATですがホストオンリーネットワークだと物理NICとの通信ができないため、NSX-Tのtier0ゲートウェイから外部の物理ネットワークへ接続ができなくなります。

これを回避するためには、NSXのネットワークはブリッジネットワークに接続しておくようにしましょう。

 

2)結構リソース使います。

CPUはそこまで使わないのですが、vCenter1台Manager1台Edge2台でもメモリが90GB~ないと厳しい気がします。

Nestedだとさらに動作が厳しいので、せめてworkstation pro上のESXiホストで稼働させるのが良いかと思います。